読書感想です。今回はアガサ・クリスティーさんの「アクロイド殺し」です。
ネタバレは含みません。
作品情報
- 作品名:アクロイド殺し
- 作者 :アガサ・クリスティー
- 出版社:早川書房(ハヤカワ文庫)
- 頁数 :445P
こんな人におすすめ
- 古典ミステリーの名作を読みたい
- ミステリー小説の常識を覆す驚きのトリックを体感したい
- 名探偵が登場する作品を読みたい
特徴グラフ
※私個人の見方・感想です。
あらすじ
『名士アクロイドが刺殺されているのが発見された。シェパード医師は警察の調査を克明に記録しようとしたが、事件は迷宮入りの様相を呈しはじめた。しかし、村に住む風変わりな男が名探偵ポアロであることが判明し、局面は新たな展開を見せる。』引用元:早川書房
感想
言わずと知れた、アガサ・クリスティーさんの代表作の一つです。
エルキュール・ポワロという名探偵の名前は聞いたことある方が多いのではないでしょうか?本作はポワロ・シリーズの3作目にあたります。
この作品は未読の方にも既読の方にもネタバレ含めた感想は不要かなと思います。というか私には書けません。未読の方は読んでみればなんとなく気持ちが分かっていただけるかもしれません。
この作品には発表当時、賛否両論があったそうです。
読者にも納得できる論理的な構成にするために、みたいな推理小説の基本指針みたいなものが世の中にはあります。(わかりやすいことで言うと例えば、探偵方法は超自然能力を用いてはならない、とか)
その中でこの作品は読者に対してアンフェアでは?ということです。
一般読者の私の感想としては、ズルいとかそういう思いは全く思い付きもせず、シンプルにすごい!面白い!ということでした。トリックを知って読む結末には、犯人の感情を捉えきれず背筋が寒くなりました。
言われてみれば、推理しながら読みたい人にとってはずるいと思ってしまうのかな?とも思います。ただ私としては、面白ければなんでも良いので、固定観念を超えて作品を作り出すアガサ・クリスティーさんの凄さ、をただ感じました。
現代の作品と比べると単純、単調に見えるかもしれません。ただ、そのシンプルさ故に非の付け所がなく”完成された”作品だという印象で、今の時代に読んだって面白いです。今の時代に繋がっている基礎の一部なんだろうと感じます。
古い作品だからといって読むのを躊躇っている方がいるようでしたら読んでみることをお勧めします。合う合わないはあるかもしれませんが、歴史の中にこういう作品がある、ということを知るだけでも価値があるかと思います。
↓↓↓ミステリー小説の基本指針についてまとめた記事もありますので、併せてご覧ください。
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※ネタバレ感想も含まれますので見る際はご注意ください。
まとめ
以上、アガサ・クリスティーさんの「アクロイド殺し」の読書感想でした。
歴史に名を残す超名作なだけあり、個性が際立った作品でした。ミステリー好きな方は必見です。
未読の方は是非手に取ってみてください。
ここまでお読みいただきありがとうございました。