読書感想です。今回は凪良ゆうさんの「滅びの前のシャングリラ」です。
記事前半はネタバレは含みません。「続きを読む」を押さない限りネタバレ内容は見えませんので未読の方も安心してお読みください。
作品情報
- 作品名:滅びの前のシャングリラ
- 作者 :凪良ゆう
- 出版社:中央公論新社(中公文庫)
- 頁数 :400P
こんな人におすすめ
- もうすぐ世界が終わるとしたらという想像が好き
- 幸せや生き方について考えたくなる物語が読みたい
- 本屋大賞ノミネートした有名作品を読みたい
特徴グラフ
※私個人の見方・感想です。
あらすじ
『「明日死ねたら楽なのにとずっと夢見ていた。なのに最期の最期になって、もう少し生きてみてもよかったと思っている」「一ヶ月後、小惑星が衝突し、地球は滅びる」。学校でいじめを受ける友樹、人を殺したヤクザの信士、恋人から逃げ出した静香。そして――荒廃していく世界の中で、人生をうまく生きられなかった人びとは、最期の時までをどう過ごすのか。滅びゆく運命の中で、幸せについて問う傑作。』
引用元:中央公論新社
感想
1ヶ月後に地球が滅亡するとしたら
もうすぐ地球が滅亡するとしたら何をして過ごす?似たような想像を一度はしたことがありますよね。そんな状況を目の前にした世界に生きる5人の人物たちの物語が描かれています。ここの人物の反応だけでなく社会の動きも描かれており、こんな風になっていくんだろうかと自分でも想像を膨らませながら読んでいました。
シャングリラ?
シャングリラという言葉の意味は「桃源郷、理想郷(ユートピア)」です。地球滅亡を目の前にしてシャングリラという言葉はそぐわない気がしますね。そんな状況ならむしろ自棄になって何でもありな世界になっていくように想像してしまいます。
しかし、そのような状況下で5人の主役たちには前向きな変化が起こります。ある一面ではシャングリラがそこに生まれるかもしれないということを知ります。
社会の動き
このような世界に影響を及ぼすような設定の場合、個人の動きだけでなく世界の動きが見えないと違和感がありますし、描かれる人も世界もその動きの中に「そうはならないのでは?」という部分があると物語に気持ちが入らなくなってしまいます。
この物語では人が良すぎたり悪すぎたりせず、リアリティと言っていいのかわかりませんが、そうなるんだろうなと違和感なく受け止められるような流れで進んでいくので、すっと物語に入っていられました。まぁそりゃ暴力や略奪みたいなことも発生してしまいますよね。
訪れる結末
5人の主役たちの行き着く先、待っている結末。そこにある景色が思い浮かべられるような描写により、これがまさにこの小説のタイトルなのだと、清々しい読後感でした。
以下、内容に触れた感想を記載しますので、開く際はその点ご了承ください。
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感想(ネタバレ有り)
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※ネタバレ感想も含まれますので見る際はご注意ください。
まとめ
以上、凪良ゆうさんの「滅びの前のシャングリラ」の読書感想でした。
未読の方は是非手に取ってみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。