読書感想です。今回はジョージ・オーウェルさんの「動物農場」です。
ジョージ・オーウェルさんの作品は「1984」を先に読んでとても面白かったので、次いで有名作であるこちらの作品も読んでみようと思いました。
記事前半はネタバレは含みません。「続きを読む」を押さない限りネタバレ内容は見えませんので未読の方も安心してお読みください。
作品情報
- 作品名:動物農場
- 作者 :ジョージ・オーウェル
- 出版社:岩波書店(岩波文庫)など
- 頁数 :290P(角川文庫)
- 書影出典:ジョージ・オーウェル『動物農場』(岩波文庫刊)
こんな人におすすめ
- 政治的風刺が含まれた寓話に興味が湧く
- 動物が農場を運営するってどういうことか気になる
- 映画アニメ化された有名作品を読みたい
特徴グラフ
※私個人の見方・感想です。
あらすじ
『悪い人間を追い出してけものたちが築くユートピア.「すべての動物は平等である」と七戒を掲げ,革命歌のもと産声をあげた動物農場.だがやがて,ぶたたちの奇妙な振舞が始まる──ソビエト神話の実態を知らせ,スターリン体制の粛清を暴いた,『一九八四年』と並ぶオーウェル(1903-1950)の名高い寓話』
引用元:岩波書店
感想
あらすじにもある通り、とある農場で動物たちが人間に対して反旗を翻し、その反乱が成功して動物たちが農場を運営し始める、というお話です。動物は動物なのですが会話をしたり農業をしたりと擬人化されています。
映画アニメ化もされているということで、ここまで聞くとちょっとポップなお話っぽくも思えます。実際はポップな印象も無くはないですが、風刺が大いに含まれた寓話です。ロシア革命後のソ連、スターリン体制下の全体主義をモチーフにしているということで、主要キャラクターが誰に当てはまるというのがわかりやすいくらい風刺としての面が強いです。登場人物を動物にして話をシンプルにしただけの歴史小説かのような印象です。
動物たちが主役となっており、それぞれがその動物らしいキャラクターを持っていて思考がシンプルでわかりやすく、そこに生まれる社会構図がとても見えやすいです。始めは人間以外で協力して平等に農場を繁栄させていきますが、少し知恵を持つ動物がだんだんと支配を広げていき…
このように風刺として見ると深刻に捉えてしまいますが、フラットな目で見ると動物たちが農場を運営している様子というのは面白い視点です。豚や牛や馬やその他様々な動物がそれぞれの能力を用いて役割を持って働きます。どのように話が展開するのか気になりますよね。単純にそういった興味で読んでも面白く読める小説かと思います。
以下、内容に触れた感想を記載しますので、開く際はその点ご了承ください。
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まとめ
以上、ジョージ・オーウェルさんの「動物農場」の読書感想でした。
独特な視点でありながら風刺の効いた個性的な作品でした。映画アニメ化もされているということでどんな雰囲気で再現されているのかそちらも気になります。重厚さを感じつつさらっと読めるのも好印象です。未読の方は是非手に取ってみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。