今月読んだ本をまとめてご紹介します。
シリーズ物は基本的に除きます。(1作目だけは紹介します。)
おすすめ度のランク付けもしてみます(個人的な好みという意味合いが大きく、出来を評価するものではありません、というか私にはそんなことできません)。
選書のご参考になればうれしいです。
それではどうぞ。
1.日の名残り/カズオ・イシグロ [4.5]
(個人的)おすすめ度:
あらすじ
『短い旅に出た老執事が、美しい田園風景のなか古き佳き時代を回想する。長年仕えた卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭への淡い想い、二つの大戦の間に邸内で催された重要な外交会議の数々……。遠い思い出は輝きながら胸のなかで生き続ける。失われゆく伝統的英国を描く英国最高の文学賞、ブッカー賞受賞作。』
引用元:早川書房
感想記事:日の名残り/カズオ・イシグロ <あらすじ・感想・考察>執事の誇りと後悔を辿る旅。
2.屍人荘の殺人/今村昌弘 [4.0]
(個人的)おすすめ度:
あらすじ
『神紅大学ミステリ愛好会会長であり『名探偵』の明智恭介とその助手、葉村譲は、同じ大学に通うもう一人の名探偵、剣崎比留子と共に曰くつきの映研の夏合宿に参加するため、ペンション紫湛荘を訪れる。初日の夜、彼らは想像だになかった事態に見舞われ荘内に籠城を余儀なくされるが、それは連続殺人の幕開けに過ぎなかった。
たった一時間半で世界は一変した。』
引用元:東京創元社
感想記事:屍人荘の殺人/今村昌弘 <あらすじ・感想・考察>こんな展開あり!?極限状況で起こるミステリー。
3.夜明けのすべて/瀬尾まいこ [4.0]
(個人的)おすすめ度:
あらすじ
『知ってる? 夜明けの直前が、一番暗いって。
職場の人たちの理解に助けられながらも、月に一度のPMS(月経前症候群)でイライラが抑えられない美紗は、やる気がないように見える、転職してきたばかりの山添君に当たってしまう。
山添君は、パニック障害になり、生きがいも気力も失っていた。
互いに友情も恋も感じてないけれど、おせっかい者同士の二人は、自分の病気は治せなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになる――。
人生は思っていたより厳しいけれど、救いだってそこら中にある。暗闇に光が差し込む、温かな物語。』
引用元:水鈴社
感想記事:夜明けのすべて/瀬尾まいこ <あらすじ・感想・考察> 心の病。人との繋がりから希望を見出す。
4.自由研究には向かない殺人/ホリー・ジャクソン [4.0]
(個人的)おすすめ度:
あらすじ
『高校生のピップは自由研究で、自分の住む町で起きた17歳の少女の失踪事件を調べている。交際相手の少年が彼女を殺して、自殺したとされていた。その少年と親しかったピップは、彼が犯人だとは信じられず、無実を証明するために、自由研究を口実に関係者にインタビューする。だが、身近な人物が容疑者に浮かんできて……。ひたむきな主人公の姿が胸を打つ、傑作謎解きミステリ!』
引用元:東京創元社
感想記事:自由研究には向かない殺人/ホリー・ジャクソン <あらすじ・感想・考察>高校生が卒業研究で町の事件の真相を追う。
5.すべての、白いものたちの/ハン・ガン [3.5]
(個人的)おすすめ度:
あらすじ
『チョゴリ、白菜、産着、骨……砕かれた残骸が、白く輝いていた――現代韓国最大の女性作家による最高傑作。崩壊の世紀を進む私たちの、残酷で偉大ないのちの物語。』
引用元:河出書房新社
感想記事:すべての、白いものたちの/ハン・ガン <あらすじ・感想・考察> 凝縮された美しい言葉で綴られる『白』
6.神様のカルテ/夏川草介 [3.5]
(個人的)おすすめ度:
あらすじ
『栗原一止(いちと)は信州にある「24時間、365日対応」の病院で働く、29歳の内科医である。ここでは常に医師が不足している。専門ではない分野の診療をするのも日常茶飯事なら、睡眠を3日取れないことも日常茶飯事だ。妻・ハルに献身的に支えられ、経験豊富な看護師と、変わり者だが優秀な外科医の友人と助け合いながら、日々の診療をなんとかこなしている。
そんな栗原に、母校の医局から誘いの声がかかる。大学に戻れば、休みも増え愛する妻と過ごす時間が増える。最先端の医療を学ぶこともできる。だが、大学病院や大病院に「手遅れ」と見放された患者たちと、精一杯向き合う医者がいてもいいのではないか。悩む一止の背中を押してくれたのは、死を目前に控えた高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。』
引用元:小学館
感想記事:神様のカルテ/夏川草介 <あらすじ・感想・考察> 命と向き合う、24時間365日―小さな病院で紡ぐ大きな絆
7.姑獲鳥の夏/京極夏彦 [4.0]
(個人的)おすすめ度:
あらすじ
『この世には不思議なことなど何もないのだよ――古本屋にして陰陽師(おんみょうじ)が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第1弾。東京・雑司ヶ谷(ぞうしがや)の医院に奇怪な噂が流れる。娘は20箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。文士・関口や探偵・榎木津(えのきづ)らの推理を超え噂は意外な結末へ。』
引用元:講談社BOOK倶楽部
感想記事:三体/劉慈欣 <あらすじ・感想・考察>科学が死ぬ_人類の運命を左右する衝撃の真相。世界中で大ヒットのSF小説。
8.王国/中村文則 [3.5]
(個人的)おすすめ度:
あらすじ
『お前は運命を信じるか? ——組織によって選ばれた「社会的要人」の弱みを人工的に作る女、ユリカ。ある日、彼女は出会ってしまった、最悪の男に。世界中で翻訳・絶賛されたベストセラー『掏摸(スリ)』の兄妹編!』
引用元:河出書房新社