読書は自分一人で行える趣味なんだから自分の好きな本を読んでいればいいじゃない。
読む前から『好きな本』だとどうしてわかるのでしょうか。それにいろいろな本を読んでみる前から『自分の好み』を限定してしまうとより良い出会いを逃してしまっているかもしれませんよ?
私が読書をし始めた頃、まずは幅広く読んでみようと書店へ足を運ぶものの、膨大な種類の本を目の前にどこから手を伸ばしていいのか…とただ漠然と迷ってしまうような経験をしました。
読書をし始めてから現在までそれなりの量の本を読み進める中、私がどのように読む本を選んできたかを段階に分けて書いてみようと思います。
同じような思いをされている方の参考になればということで、まだいろいろな本に触れてきていない方向けです。ですが、熟練の読書好きさんも初心に戻る気持ちで読んでみていただけると何か気付きがあるかもしれません。
《step1》ミーハーで何が悪いの?
まずは有名どころから!というのが私の経験上鉄板の選び方です。
多くの方が読んでいる、評判になっている、評価されているということはその本には何かがあるのです。もちろん自分が読んでどう思うかは読んでみなければわかりませんが、面白いと思える確率は無作為に選ぶよりも高そうに思いますよね。実際に私の経験上、この方法で選んだ本の質が並以下だと思ったことは無いです。(全てが自分の好みであるかというともちろんそうではありませんが。)ミーハーだと思われたくない、なんてプライドは少なくとも最初のうちは置いておきましょう。
例えばこんな基準で、というのを箇条書きにしてみます。
・〇〇賞受賞、ノミネート作品
・メディアで紹介されている
・何らかのランキングに入っている
・名作として語り継がれている
《step2》他の読者さんはどんな小説を読んでいるんだろう?
step1の派生みたいなものですが、他の読者さんの感想を参考にするということもよくあります。
例えばSNSを使ったりなど、今は色々な方法で他の読者さんの感想を見ることができます。同じ本を読んだ方がすごく共感できるような感想を書いていたら、その方が他にどんな本を読んでいるか、どのような感想を持っているかを見てその中から選んでみると自分の好みに近いことが多くなります。
注意点として他の読者の感想を見ていると不意にネタバレが目に入ってしまうことがあるかもしれないので気を付けないといけません。ただ、多くの読書好きさんたちはネタバレを簡単に目につく形で書いたりしないので、私は幸いそのような経験をしたことがありません。
このブログでも私が読んだ本の感想を書いていますので参考にしていただけたら嬉しいです。
《step3》好きな作家さんは?好きなジャンルは?
有名どころの本からいろいろ読んでいると、自分の好みのジャンルや好みの作家さんに気付くときがあります。その傾向がわかってくると、自分で選ぶということも少しずつ取り入れることができます。
ジャンルだけだとまだまだ幅広くなってしまいますが、検索条件の一つにそれが加わることで自分の好みの範囲に近づくことができますね。そこからまたstep1-2を繰り返すことで自分の興味に近いものがどんどん絞れてきます。
好きな作家さんが見つかると、その作家さんの作品ローラー作戦をやるということもあります。それでも多くが自分の好みであれば、プロフィールの好きな作家さん欄にその方を挙げることになるでしょう。そして同じ作家さんが好きな人を探してみると、また別の作品、作家さんへ興味が繋がっていくことがあります。
《ex》今のモチベーションでそのボリュームは大丈夫?
おまけとして本を選んだあとの話になりますが、興味を持って手に入れた本、ちょっと分厚くてボリュームがあって読み始めるのを尻込みしてしまう。そんなときがまれにあります。
そこで気乗りしないまま読みだすと早々に手が止まってしまったりして、その止まってしまったという事実によりさらに次読み始めることが億劫になり、そして最悪読書から離れてしまうということになりかねません。
せっかく手に入れたから読まなきゃ…という気持ちもありますが、興味を持って手に入れた本であってもその時気乗りがしなければ一旦置いておいて、今の自分のモチベーションに適した別の本を探してみる、読んでみるという感じで臨機応変に考えることが、読書を続けるコツの一つであるように私は思っています。
まとめ
ここまでのやり方だとわりと狭い範囲で探していくことになりますが、それでも読み切れないほどの面白い本に出会えると思います。ただ、広い世界の一部しか見ていないような気がしないでもありません。
未開の地を開拓したい。そうなったらもう自分一人で見つけ出すしかなさそうです。書店を無作為に巡ってもいいですが、例えばAmazonのセール対象の中から選んでみるとか少し取っ掛かりを作った方がやりやすそうですね。自分の好みに合わない場合も多くなるかもしれませんが、逆にお宝のような作品に出会えるかもしれません。
結局のところ、『好きな本』は読んでみて初めてわかるものなので、これらの方法で必ず見つかるというものでは決してありません。それでもただ漠然と膨大な量の本を眺めるよりは、『好きな本』に出会う、自分の『好き』を知るための効果的な一歩にはなるのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。