読書感想です。今回はアーサー・コナン・ドイルさんの「緋色の研究」です。
私が読んだのは創元推理文庫の【新訳版】です。
ネタバレは含みません。
作品情報
- 作品名:緋色の研究
- 作者 :アーサー・コナン・ドイル
- 出版社:東京創元社(創元推理文庫)
- 頁数 :259P
こんな人におすすめ
- シャーロックホームズが気になっている
- 古典ミステリーを読んでみたい
- 古風な雰囲気を現代でも読みやすい形で味わいたい
特徴グラフ
※私個人の見方・感想です。
あらすじ
『異国への従軍から病み衰えて帰国した元軍医のワトスン。下宿を探していたところ、同居人を探している男を紹介され、共同生活を送ることになった。下宿先はベイカー街221番地B、相手の名はシャーロック・ホームズ──。永遠の名コンビとなるふたりが初めて手がけるのは、アメリカ人旅行者の奇怪な殺人事件。その背後にひろがる、長く哀しい物語とは。ホームズ初登場の記念碑的長編!』引用元:東京創元社
感想
シャーロックホームズやワトソンという名前は知ってるけど、原作は読んだことないという方は多いのでは?私もそうでした。
この緋色の研究はホームズとワトソンの出会いも描かれています。
1887年発表の作品ということで、描かれる情景も古風で、私はむしろ新鮮に感じました。中盤にがらっと雰囲気が変わり、宗教が関わる話が出てきます。今だと敬遠されそうな表現もあるように思いましたが、社会的な背景を感じられて、現代に読むからこその味わいになっています。
ミステリー小説は、結末を知ってしまうと再度読む時にはどうしてもわくわくが減ってしまうということがあるかと思います。ただ、この作品については、結末の驚きというよりホームズら登場人物のキャラクターやストーリーの面白さが際立っており、結末を知りながらも何度も読める系統のミステリー小説だなと思います。
緋色の研究(A Study in Scarlet)というタイトルも興味をそそられませんか?作中でもこの言葉が出てきますが、それをこう表現するのかお洒落だなぁと感心しました。この和訳には議論があったようですね。(studyの和訳には「習作」が適切とする意見。)作中でも美術用語として紹介される言葉で、美術史から見てどうか?ということのようです。
和訳といえば、こういった海外の作品を読む際に、どの出版社、翻訳者の本を選ぶか悩みますよね。私はカバーの印象などから直感で決めてしまいますが、シリーズものを続けて読むなら次の作品も同じ系列を選ぶようにします。翻訳者によって同じ原作でも読んだ感触は結構異なるもので、シリーズものを読む上では同じ翻訳者を選ぶと余計な違和感を感じずに読めると思います。
今回私が読んだ緋色の研究は創元推理文庫のもので、古風な雰囲気はありながら、現代でも読みやすい表現になっており私は好みでした。
シャーロックホームズシリーズにはかなり多く作品があります。基本的に発表順に読んでいくのがおすすめのようですね。以下に列挙します。
- 緋色の研究
- 四つの署名
- シャーロック・ホームズの冒険
- シャーロック・ホームズの思い出
- バスカヴィル家の犬
- シャーロック・ホームズの帰還
- 恐怖の谷
- シャーロック・ホームズ最後の挨拶
- シャーロック・ホームズの事件簿
- シャーロック・ホームズの叡智
こう並べると多さに、うっ、と手を出しにくく感じられるかもしれませんが、第一作目がこれと分かっていればまずは一冊、と手が出しやすくないですか?この緋色の研究を読んでみて次作以降はそれから考えるのはいかがでしょうか。私はそれで次作以降も読んでみようという気になりました。
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※ネタバレ感想も含まれますので見る際はご注意ください。
まとめ
以上、アーサー・コナン・ドイルさんの「緋色の研究」の読書感想でした。
未読の方は是非手に取ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。