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魔法があるなら/アレックス・シアラー <あらすじ・感想・考察> 夢と現実が交錯する。何でも揃う巨大デパートの中で生活する家族の物語

読書感想です。今回はアレックス・シアラーさんの「魔法があるなら」です。

これまでに何度も読んでいる、個人的に思い入れのある作品です。

記事前半はネタバレは含みません。「続きを読む」を押さない限りネタバレ内容は見えませんので未読の方も安心してお読みください。

作品情報

  • 作品名:魔法があるなら
  • 作者 :アレックス・シアラー
  • 出版社:PHP研究所(PHP文庫)
  • 頁数 :368P

こんな人におすすめ

 
こよい
  • ワクワクする非日常の物語が好き
  • 家族の絆を描いた物語に興味がある
  • ちょっと切ないけど温かい話を読みたい

特徴グラフ

※私個人の見方・感想です。

話の明るさ
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読み応え
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過激表現
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あらすじ

『世界でいちばん素敵なスコットレーズ・デパートの時計が6時をさした。それは誰も想像できない、すごい冒険の始まりだった!

 デパートは、びっくりするぐらい広くて豪華で、たくさんの宝石や洋服やおもちゃ、食べ物と生活用品があふれている。でも、リビーとママと妹のアンジェリーンは、あまり裕福ではないから、その素敵なデパートで何も買ったことがなかった。それに3人は引っ越してばかりいて落着かない。リビーはいつか、その何でもそろっているデパートで、欲しいものを好きなだけ買いたいと思っていた。

 そんなとき、二人の子どもを深く愛しながらも、少し能天気なママが信じられない計画を立てた。それは……スコットレーズ・デパートに住むということ! デパートに住むなんて、そんなことありえない! でも、その晩、リビーたち3人に奇跡が起きた!

 ベストセラー『青空のむこう』のアレックス・シアラーが贈る、スリルとユーモアいっぱいの感動小説。

引用元:PHP研究所

感想

何でも揃うデパートでの夢のような暮らし
豪華で何でも揃う巨大なデパート「スコットレーズ」が舞台。

主人公のリビーと妹のアンジェリーン、そして彼女たちの母親は、ある事情から住む場所を失い、スコットレーズに忍び込んで密かに生活を始めるという、少し変わった物語です。

閉店後のデパートでの生活は、一見夢のように思えますよね。

おもちゃコーナーで溢れるほどのおもちゃに囲まれ、本のコーナーでは好きな本を読み放題、好きなベッドを選んで眠りにつく…

その他にもあれやこれや何でも出来てしまいそうなワクワクするような想像が膨らみます。

一方で現実は
ただ、もちろん何でも自由にというわけにはいきません。

常に見つかるかもしれないというスリルと隣り合わせ。

夜中には警備員が見回りにくるし、どこに警報機が取り付けられているかもわからない。

どうやって3人は危機を乗り越えるのか。ハラハラドキドキが満載です。

夢と現実が交錯する生活は劇的な展開に
もちろん、永遠にデパートで暮らしていけるわけはありません。

リビーたちの生活はどのような展開になっていくのでしょうか。

様々な困難を経て、迎える結末。

家族の絆に心打たれます。

学生~大人までさらっと楽しめる
ページ数は約300ページでそれほど長くないので一気に読めると思います。

ストーリーもシンプルで、テンポよく進むので、読書が得意じゃなくても楽しめます。

文章は平易で、シンプルな表現が多く、難しい単語や専門的な知識は必要ありません。

ファンタジーのような設定ですが、リアルな感情が中心なので想像しやすいです。

特に、中高生くらいの読者にはぴったりだと思いますが、大人が読んでも十分楽しめる内容です。

普段あまり本を読まない人でも、スッと物語に入り込めると思います。

 

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他の読者の感想

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※ネタバレ感想も含まれますので見る際はご注意ください。

読書メーター/魔法があるなら

まとめ

以上、今回はアレックス・シアラーさんの「魔法があるなら」の読書感想でした。

ちょっと変わった舞台設定のヒューマンドラマ。夢と現実が交錯する中で、大切なものが浮かび上がるような心温まる物語です。

未読の方は是非手に取ってみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。