読書感想です。今回は森博嗣さんの「今はもうない」です。
S&Mシリーズ第8弾です。
記事前半はネタバレは含みません。「続きを読む」を押さない限りネタバレ内容は見えませんので未読の方も安心してお読みください。
作品情報
- 作品名:今はもうない
- 作者 :森博嗣
- 出版社:講談社(講談社文庫)
- 頁数 :544P
こんな人におすすめ
- 前作までのS&Mシリーズ作品を読んだ
- S&Mシリーズが好き
- ミステリー小説が好き
特徴グラフ
※私個人の見方・感想です。
あらすじ
『嵐の山荘で起きた2つの密室殺人事件!
隣り合った部屋で死んだ美人姉妹。40歳の私は、西之園嬢と推理する。
避暑地にある別荘で、美人姉妹が隣り合わせた部屋で1人ずつ死体となって発見された。2つの部屋は、映写室と鑑賞室で、いずれも密室状態。遺体が発見されたときスクリーンには、まだ映画が……。おりしも嵐が襲い、電話さえ通じなくなる。S&Mシリーズナンバーワンに挙げる声も多い清冽な森ミステリィ。』
引用元:講談社BOOK倶楽部
感想
S&Mシリーズ第8弾で異色作
犀川先生と萌絵のシリーズ第8弾です。異色と書いたものの犀川先生と萌絵が登場することに変わりはなく、第7弾から異色、異色と続いてしまって、ただのバリエーションの中の一つでしかない気がしてきました。同一シリーズの中でまだこんなパターンもあるのかと飽きさせない引き出しの多さに感心します。
密室、ただし理系ミステリーではない
あらすじにもある通り、クローズドサークル的な状況で起こる密室事件が物語の中の軸となっています。今作は事件やその解決に理系っぽさがなく、そういう意味ではS&Mシリーズらしさは薄いかもしれません。ただシリーズ中の作品であるという特色はここまでのシリーズ作品で最も強いです。矛盾したことを書いていますが、読むとこれがどういう意味かは分かっていただけるのではないでしょうか。
シリーズのファン向け
前作以前のシリーズ作品を読んでいない方は今作はまだ読まずに置いておいて、前作以前を読んでから今作に臨むようにしてください。今作の特徴から今作単独では十分に楽しめないと思われます。
以下、内容に触れた感想を記載しますので、開く際はその点ご了承ください。
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感想(ネタバレ有り)
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※ネタバレ感想も含まれますので見る際はご注意ください。
まとめ
以上、森博嗣さんの「今はもうない」の読書感想でした。
未読の方は是非手に取ってみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。