当サイトの本に関する記事はすべてネタバレに配慮しています。御気軽にお読みください。

植物図鑑/有川浩 -感想- 風変わりな恋愛小説?それとも植物図鑑?

読書感想です。今回は有川浩さん「植物図鑑」です。
記事前半はネタバレは含みません。「続きを読む」を押さない限りネタバレ内容は見えませんので未読の方も安心してお読みください。

作品情報

  • 作品名:植物図鑑
  • 作者 :有川浩
  • 出版社:幻冬舎(幻冬舎文庫)
  • 頁数 :425P

こんな人におすすめ

 
こよい
  • 温かくときめく恋愛小説を読みたい
  • 日常の幸せを味わいたい
  • 植物について知りたい

特徴グラフ

※私個人の見方・感想です。

話の明るさ
1
2
3
4
5
読み応え
1
2
3
4
5
過激表現
1
2
3
4
5

あらすじ

『よかったら俺を拾ってくれませんか──。思わず拾ってしまったイケメンは、家事万能の植物オタクで、風変わりな同居生活が始まった。とびきり美味しい(ちょっぴりほろ苦)“道草”恋愛小説。』引用元:幻冬舎

感想

所謂雑草と呼ばれがちな植物たちを中心に物語が展開されていく風変わりな恋愛小説です。どろどろした展開とは無縁の爽やかな物語です。

章ごとにテーマとなる植物があり、それを中心に物語が展開されていくのですが、恋愛要素を交えてその植物の紹介をしているような構成に見えてきます。恋愛小説と言いながら、タイトルの通り一風変わった植物図鑑でもあるような個性的な作品です。

本の冒頭に登場する草花のカラー写真が付いていて、お話に草花の名前が登場する度にどんなものか見てイメージしながら読みました。

かと言って、あらすじからも見える2人の謎な関係が謎なまま進む訳もなく、後半、2人の関係はどうなるのかなという展開もあり、恋愛小説としても存分に楽しめます。

以下、ネタバレ含めた感想を記載しています。開く際はその点ご了承ください。

ここで一呼吸…
kindle unlimitedで読書生活をより楽しみませんか?対象の小説や漫画など、
200万冊以上が読み放題。
登録はこちらから↓
使用感など書いた記事もありますので読んでみてください↓↓↓
kindle unlimitedを使った感想を率直に。おすすめできる?【レビュー・評価】

感想(ネタバレ有り)

続きを読む ※ネタバレ注意

導入のイツキとの出会いと一緒に過ごすまでの展開はちょっとファンタジーが過ぎるなぁと思って気になってしまいましたが、あくまで運命的な出会いみたいなものでこの物語の筋には影響がなく、読み進めていくうちに気にならなくなりました。

私は作中で言う街の子なのでさやかの感覚に近く、イツキが教えてくれる植物の知識や料理へのアレンジがさやかと同じように新鮮に感じて興味がどんどん湧いてきました。出てくる料理実際作れるといいなと思ってたら巻末にレシピがあったのはこの本の個性らしくて面白かったです。

作中のように生活に取り入れるまではなかなかいかないものの、興味持って見るようにしてみようかなと思うくらい身近な草花の魅力が伝わってきました。普段の道中も違って見えるかもしれません。

植物の魅力を感じるお話とちょこちょこ挟まる恋愛要素のドキドキ感が良いバランスで明るい気持ちで読めました。さやかとイツキの関係がただただ微笑ましいです。同じ事を一緒に楽しめる関係というのは理想的で、しかもそれが自然を楽しむことという素朴感。純粋に応援したくなりますね。

イツキの謎要素はなんとなくそういう感じかなというのは想像できましたが、それくらいさらっとしていることがこの作品の雰囲気を壊さずほのぼの楽しめる形になっているなと思いました。

本のあらすじや他の読者の感想

こちらをご覧ください。
※ネタバレ感想も含まれますので見る際はご注意ください。

読書メーター/植物図鑑

まとめ

以上、有川浩さん「植物図鑑」の読書感想でした。
身近な自然と恋愛と…心温まる要素が満載の作品です。ホッとしたい、ときめきたいという時におすすめです。
未読の方は是非手に取ってみてください。

ここまでお読みいただきありがとうございました。