読書感想です。今回は森博嗣さんの「人形式モナリザ」です。
Vシリーズ第2弾です。第1弾の感想記事はこちらです。
黒猫の三角/森博嗣 -感想- Vシリーズ第1弾。個性的な登場人物たちとの出会い。そして密室殺人。
記事前半はネタバレは含みません。「続きを読む」を押さない限りネタバレ内容は見えませんので未読の方も安心してお読みください。
作品情報
- 作品名:人形式モナリザ
- 作者 :森博嗣
- 出版社:講談社(講談社文庫)
- 頁数 :408P
こんな人におすすめ
- Vシリーズ前作を読んだ
- ミステリー小説が好き
- 哲学的な思考をすることが好き
特徴グラフ
※私個人の見方・感想です。
あらすじ
『「乙女文楽」上演中、演者が謎の死を遂げた衆人環視の中、殺された女性の家族の1人が二年前に殺害されていた。被害者は悪魔を崇拝しており「神の白い手」によって殺されたというのだが…。シリーズ第2弾』
引用元:講談社BOOK倶楽部
感想
Vシリーズ第2弾
シリーズものの続編ですので、前作を読んでいた方がキャラクターのことを知れているため楽しめるかと思いますが、物語としては単品でも成立している作品です。
相変わらずの哲学的問い
今回はタイトルにもある通り「人形」が物語中に出てきます。
人の形。
操り人形。
ちょっと考えてみると不気味な存在にも感じられますよね。
ミステリー部分と絡めながら、哲学的な思考に触れていくことになります。脳が刺激される感覚がたまりません。
散りばめられた謎
特徴的だと感じたのは様々な謎が散りばめられていることです。
ミステリーなんだから当然だとでしょう、という謎ではなく一見物語から置いてけぼりになっているような小さな謎が存在します。
それを森博嗣さんの作品らしい(と私は感じる)形で回収されていくのが面白かったです。やはり一筋縄ではいきません。
関係図がわかりにくい
あまりここまで読んだ森博嗣さんの作品では感じたことがなかったですが、今回はやや登場人物の関係(家系図)がややこしくて混乱しました。
事件を追うこと自体には影響ありませんが、背景を考察するにあたっては関係を理解する必要があるので少し煩わしかったです。
以下、内容に触れた感想を記載しますので、開く際はその点ご了承ください。
感想(ネタバレ有り)
他の読者の感想
こちらをご覧ください。
※ネタバレ感想も含まれますので見る際はご注意ください。
まとめ
以上、森博嗣さんの「人形式モナリザ」の読書感想でした。
未読の方は是非手に取ってみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。