読書感想です。今回は森博嗣さんの「数奇にして模型」です。
記事前半はネタバレは含みません。「続きを読む」を押さない限りネタバレ内容は見えませんので未読の方も安心してお読みください。
作品情報
- 作品名:数奇にして模型
- 作者 :森博嗣
- 出版社:講談社(講談社文庫)
- 頁数 :720P
こんな人におすすめ
- 前作までのS&Mシリーズ作品を読んだ
- S&Mシリーズが好き
- ミステリー小説が好き
特徴グラフ
※私個人の見方・感想です。
あらすじ
『密室の中には首なし死体と容疑者が
模型交換会会場の公会堂でモデル女性の死体が発見された。死体の首は切断されており、発見された部屋は密室状態。同じ密室内で昏倒していた大学院生・寺林高司に嫌疑がかけられたが、彼は同じ頃にM工業大で起こった女子大学院生密室殺人の容疑者でもあった。複雑に絡まった謎に犀川・西之園師弟が挑む。』
引用元:講談社BOOK倶楽部
感想
独特な構成
あらすじにもある通り、表面上明らかに怪しい人物というのが初めからわかっている状態から真相を追っていくという構成になっています。プロローグから期待が高まるような話の展開であっという間に心を掴まれます。
模型と人形
模型交換会という(私はあまり聞いたことがなかった)イベントが主な舞台の一つになっています。模型と一言で言ってもその中には様々な趣味趣向があり、哲学があります。シリーズお馴染みという感じですが、そのような独特な思想や哲学に触れられることが魅力の一つです。
魅力的な登場人物、軽快なやり取り
犀川先生と萌絵の新たな関係者が登場したり、これまでに登場した人物の活躍も目立ったり、シリーズもののドラマやアニメを見ているようなエンタメ感を強く感じました。これまでの作品にもあったようなユニークでリズミカルなやり取りが多めにあったように感じ、その点でもとても楽しめました。
ボリュームを感じさせない
読み始めるのを躊躇いたくなるほど分厚い小説になっていますが、精密で読みやすい文章、事件の展開、クスッと笑えるような幕間のやり取り、引き込まれる思想や哲学など、退屈する暇がなくボリュームを忘れてあっという間に読み進められます。
以下、内容に触れた感想を記載しますので、開く際はその点ご了承ください。
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感想(ネタバレ有り)
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まとめ
以上、森博嗣さんの「数奇にして模型」の読書感想でした。
未読の方は是非手に取ってみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。