読書感想です。今回は宮島未奈さんの「成瀬は信じた道をいく」です。
記事前半はネタバレは含みません。「続きを読む」を押さない限りネタバレ内容は見えませんので未読の方も安心してお読みください。
↓ 本屋大賞受賞作の前作「成瀬は天下を取りにいく」の感想記事もありますので、良ければご覧ください。
成瀬は天下を取りにいく/宮島未奈 -感想- 誰もが彼女から目が離せず、行く先を見ていたくなる
作品情報
- 作品名:成瀬は信じた道をいく
- 作者 :宮島未奈
- 出版社:新潮社
- 頁数 :208P
- 書影出典:宮島未奈『成瀬は信じた道をいく』(新潮社刊)
こんな人におすすめ
- 明るく前向きな気持ちになれる小説が読みたい
- 「魅力的な主人公による一風変わった青春小説」に興味が湧く
- 前作を読んで好きだった
特徴グラフ
※私個人の見方・感想です。
あらすじ
『成瀬の人生は、今日も誰かと交差する。「ゼゼカラ」ファンの小学生、娘の受験を見守る父、近所のクレーマー主婦、観光大使になるべく育った女子大生……。個性豊かな面々が新たに成瀬あかり史に名を刻む中、幼馴染の島崎が故郷へ帰ると、成瀬が書置きを残して失踪しており……!? 読み応え、ますますパワーアップの全5篇!』
引用元:新潮社
感想
本屋大賞受賞作の続編
前作の『成瀬は天下を取りにいく』の続編です。時系列的にも続きになっており、シンプルに前作の続きが読めます。前作と同様に自分らしく生きるということ、周りの人たちとのつながりなど、普遍的なテーマが描かれていると思います。成瀬の自由で型にはまらない生き方にはワクワクさせられます。
様々な角度で成瀬を見る
今作は各章で視点となる人物が異なります。その人物ごとの視点で物語は進みますが、気付けば成瀬が中心にいます。様々な視点での成瀬の見え方が面白いです。うっとおしかったり、頼もしかったり、意味不明だったり。成瀬のように、もっと自由に生きてみたいという気持ちと同時に、現実とのバランスも大切だと感じます。
愛着がわく登場人物たち
成瀬だけでなく、前作から引き続きの幼馴染み島崎をはじめとして、周りの人たちもみんな魅力的です。それぞれが持つ個性的な視点から描かれる物語は、飽きることなく読み進められました。例えば、成瀬の家族の視点の物語があります。あの成瀬の両親はどんな人たちなのか、彼らから娘はどう見えているのか。成瀬の世界に奥行きが出る良い構成だなと思いました。
以下、内容に触れた感想を記載しますので、開く際はその点ご了承ください。
感想(ネタバレ有り)
他の読者の感想
こちらをご覧ください。
※ネタバレ感想も含まれますので見る際はご注意ください。
まとめ
以上、宮島未奈さんの「成瀬は信じた道をいく」の読書感想でした。
未読の方は是非手に取ってみてください。
↓ 本屋大賞受賞作の前作「成瀬は天下を取りにいく」の感想記事もありますので、良ければご覧ください。
成瀬は天下を取りにいく/宮島未奈 -感想- 誰もが彼女から目が離せず、行く先を見ていたくなる
最後までお読みいただき、ありがとうございました。