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変な家/雨穴 -感想- 間取り図から見える驚愕の真実!

読書感想です。今回は雨穴さんの「変な家」です。
話題作で映画化もされています。ウェブライター、ホラー作家、YouTuberの雨穴さんによる作品です。
記事前半はネタバレは含みません。「続きを読む」を押さない限りネタバレ内容は見えませんので未読の方も安心してお読みください。

作品情報

  • 作品名:変な家
  • 作者 :雨穴
  • 出版社:飛鳥新社
  • 頁数 :248P

こんな人におすすめ

 
こよい
  • 話題作のミステリー小説を読みたい
  • 「家の間取り」という一風変わった視点が気になる
  • 映画の原作を読みたい
 

特徴グラフ

※私個人の見方・感想です。

話の明るさ
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読み応え
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過激表現
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あらすじ

『知人が購入を検討している都内の中古一軒家。開放的で明るい内装の、ごくありふれた物件に思えたが、間取り図に「謎の空間」が存在していた。知り合いの設計士にその間取り図を見せると、この家は、そこかしこに「奇妙な違和感」が存在すると言う。間取りの謎をたどった先に見たものとは……。不可解な間取りの真相は!?突如消えた「元住人」は一体何者!?本書で全ての謎が解き明かされる!』

引用元:飛鳥新社

感想

本のタイトルとあらすじからどんな小説なんだろうと興味を惹かれてしかたがないですね。

間取り図から様々な考察を進めていき、奇妙な憶測に繋がっていきます。間取り図をもとに話が進んでいくという形式は経験がないためどう展開するんだろうとワクワクしました。この構成の目新しさはこの作品の大きな魅力です。

内容は主に会話形式となっておりとても読み進めやすいです。話がどんどん展開されていきずっと続きが気になる状況が続くので、あっという間に読み進めてしまい気が付いたら読み終えていました。短時間でサクッと楽しめる作品だと思います。

ホラーっぽく紹介されていたりしますが、ミステリー小説と分類されており私が読んだ感覚もこれはミステリー小説だなと思うものでした。ホラーっぽい不気味な雰囲気はありつつも、仕組みや背景が知りたくなり私はそちらの興味で読み進めました。

 
こよい
ちなみに私はホラーは苦手ですがこの作品は全く問題なかったです。

以下、内容に触れた感想を記載しますので、開く際はその点ご了承ください。

ここで一呼吸…
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感想(ネタバレ有り)

続きを読む ※ネタバレ注意

序盤から中盤は怖いもの見たさのワクワクがとても湧いてきて面白かったです。主人公たちの考察は悪い方に意図的に飛躍している感じは受けましたが、その時点でちょっとファンタジーっぽく読んだ方が楽しめそうに思ったため深く考えずに受け取ることにしました。間取り図から展開していく物語を読むのはあまり経験のない感覚で、新しい読書体験だなと思いながら読みました。

中盤以降、真実が明らかになりだすと、なるほどとは思いつつもちょっと拍子抜けした感覚はありました。そこまでの考察を大きく上回る真実が隠れているのでは?と必要以上に期待してしまっていたかもしれません。またもう少しリアリティを感じたかったのかもしれません。とはいえ、作りこまれた不気味な背景にはぞくぞくしました。リアリティを感じたかったと言いながら、これは現実にはないと信じたいという恐怖を感じてしまっているのかもしれません。

また家系図が少しややこしく感じて、そこまでのようにサクサク読み進めてしまうと誰が何だっけと混乱しました。ただ必要な箇所で家系図が差し込まれていたりしたので混乱しっぱなしということはなかったです。

結末はハッピーエンドとは言えませんが悪しき因習を断つことはできたという事でしょうか。私が読んだ後に感じたのは悪しき因習を断つことができてよかった!というのが先に来ましたが、よく考えたらそこまで至るまでの犠牲も多くまた謎も残っており決して後味いいものではないですね。

あとがきにあったように、喜江さんが陰で糸を引きこの結末に至らしめた?など、真実が明らかになりきっておらずモヤモヤした印象なのはこの作品らしく不気味な雰囲気を醸し出していていいなと思いました。

他の読者の感想

こちらをご覧ください。
※ネタバレ感想も含まれますので見る際はご注意ください。

読書メーター/変な家

まとめ

以上、雨穴さんの「変な家」の読書感想でした。
映画化もされている話題作で、それに見合う魅力がある作品だと思います。原作となるこの小説を未読の方は是非手に取ってみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。