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今月読んだ本をまとめてご紹介【2025年3月】

今月読んだ本をまとめてご紹介します。

シリーズ物は基本的に除きます。(1作目だけは紹介します。)

おすすめ度のランク付けもしてみます(個人的な好みという意味合いが大きく、出来を評価するものではありません、というか私にはそんなことできません)。

選書のご参考になればうれしいです。

それではどうぞ。

1.花束は毒/織守きょうや [4.0]

(個人的)おすすめ度:


あらすじ

『罠、また罠。100%騙される、戦慄ミステリー!

「結婚をやめろ」との手紙に怯える元医学生の真壁。
彼には、脅迫者を追及できない理由があった。
そんな真壁を助けたい木瀬は、探偵に調査を依頼する。
探偵・北見理花と木瀬の出会いは中学時代。
彼女は探偵見習いを自称して生徒たちの依頼を請け負う少女だった。

ーーあの時、彼女がもたらした「解決」は今も僕の心に棘を残している。
大人になった今度こそ、僕は違う結果を出せるだろうか……。

背筋が寒くなる真相に、ラストに残る深い問いかけに、読者からの悲鳴と称賛続出の傑作ミステリー。

引用元:文藝春秋


 
こよい
タイトルのとおり毒のあるミステリーですね。背筋が凍るとはこの感覚。 

感想記事:花束は毒/織守きょうや <あらすじ・感想・考察> 背筋が凍るラスト。知らない方がよいこともあるのかも。

2.小説/野崎まど [4.0]

(個人的)おすすめ度:


あらすじ

『五歳で読んだ『走れメロス』をきっかけに、内海集司の人生は小説にささげられることになった。一二歳になると、内海集司は小説の魅力を共有できる生涯の友・外崎真と出会い、二人は小説家が住んでいるというモジャ屋敷に潜り込む。そこでは好きなだけ本を読んでいても怒られることはなく、小説家・髭先生は二人の小説世界をさらに豊かにしていく。しかし、その屋敷にはある秘密があった。

読むだけじゃ駄目なのか。
それでも小説を読む。
小説を読む。
読む。
宇宙のすべてが小説に集まる。

引用元:講談社BOOK倶楽部


 
こよい
物語として面白い上に、小説ならではの形で小説と向き合うことのできる小説好きの心を揺さぶる作品でした。どう受け取ったのか、他の小説好きさんと語り合ってみたいです。

感想記事:小説/野崎まど <あらすじ・感想・考察> 読むだけじゃ駄目なのか?読むだけでいいのか?

3.死刑にいたる病/櫛木理宇 [3.5]

(個人的)おすすめ度:


あらすじ

『鬱屈した日々を送る大学生、筧井雅也(かけいまさや)に届いた一通の手紙。それは稀代の連続殺人鬼・榛村大和(はいむらやまと)からのものだった。「罪は認めるが、最後の一件だけは冤罪だ。それを証明してくれないか?」地域で人気のあるパン屋の元店主にして、自分のよき理解者であった大和に頼まれ、事件の再調査を始めた雅也。その人生に潜む負の連鎖を知るうち、雅也はなぜか大和に魅せられていき……一つ一つの選択が明らかにしていく残酷な真実とは。

引用元:早川書房


 
こよい
単なるエンタメ作品ではなく、「犯罪者を生み出す社会」や「負の連鎖」といった重いテーマが含まれています。考えさせられる小説が好きな人や、読後に誰かと議論したくなるような作品を求めている人におすすめです。

感想記事:死刑にいたる病/櫛木理宇 <あらすじ・感想・考察> カリスマ的な連続殺人犯に惹かれ…やがて…

4.容疑者Xの献身/東野圭吾 [4.5]

(個人的)おすすめ度:


あらすじ

『天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、2人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。

引用元:文藝春秋


 
こよい
ミステリーとしての完成度の高さだけでなく、人間の深い感情や倫理観についても考えさせられる作品です。読後には、愛とは何か、そして人はどこまで他者のために犠牲になれるのかといった問いが心に残ります。ぜひ、多くの方に読んでいただきたい一冊です。

感想記事:容疑者Xの献身/東野圭吾 <あらすじ・感想・考察> 人はどこまで他者のために犠牲になれるのか

5.カラフル/森絵都 [3.5]

(個人的)おすすめ度:


あらすじ

『「おめでとうございます! 抽選にあたりました! 」
生前の罪により輪廻のサイクルからはずされたぼくの魂が天使業界の抽選にあたり、 再挑戦のチャンスを得た。 自殺を図った中学三年生の少年、小林真の体にホームステイし、 自分の罪を思い出さなければならないのだ。 ガイド役の天使のプラプラによると、父親は利己的で母親は不倫しており、兄の満は無神経な意地悪男らしい。 学校に行ってみると友達がいなかったらしい真に話しかけてくるのは変なチビ女だけ。 絵を描くのが好きだった真は美術室に通いつめていた。 ぼくが真として過ごすうちに、しだいに家族やクラスメイトとの距離が変っていく。
モノクロームだった周囲のイメージが、様々な色で満ちてくるーー。』

引用元:文藝春秋


 
こよい
人生で何か困難に直面したとき、視点を変えて物事を捉えることの大切さを教えてくれる作品です。新たな気づきと希望をもたらしてくれると物語だと思いました。

感想記事:カラフル/森絵都 <あらすじ・感想・考察>他人の体に転生したら人生はどのように見える?

6.ドミノ/恩田陸 [3.5]

(個人的)おすすめ度:


あらすじ

『一億円の契約書を待つ、締切直前のオフィス。オーディション中、下剤を盛られた子役の少女。推理力を競い合う大学生。別れを画策する青年実業家。待ち合わせ場所に行き着けない老人。老人の句会仲間の警察OBたち。真夏の東京駅、二七人と一匹の登場人物はそれぞれに、何かが起こる瞬間を待っていた。迫りくるタイムリミット、もつれ合う人々、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが次々と倒れてゆく! 抱腹絶倒、スピード感溢れるパニックコメディの大傑作!

引用元:KADOKAWA


 
こよい
偶然が重なり合い、大きな出来事へと発展していく様子をユーモラスかつ巧妙に描いた作品です。登場人物たちの多彩なエピソードが絡み合い、最後に収束していく物語に驚きました。気軽に読めるエンタメ小説として、ぜひおすすめしたい一冊です。

感想記事:ドミノ/恩田陸 <あらすじ・感想・考察>連鎖的に全てが動き出すドタバタコメディ

7.羊と鋼の森/宮下奈都 [4.0]

(個人的)おすすめ度:


あらすじ

『ゆるされている。世界と調和している。
それがどんなに素晴らしいことか。
言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。

「才能があるから生きていくんじゃない。そんなもの、あったって、なくたって、生きていくんだ。あるのかないのかわからない、そんなものにふりまわされるのはごめんだ。もっと確かなものを、この手で探り当てていくしかない。(本文より)」

ピアノの調律に魅せられた一人の青年。
彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説。

引用元:文春文庫


 
こよい
自分自身の仕事や趣味に対しても、もっと深く向き合ってみたいと思いました。ただやるのではなく、その先にある「本当の音」を見つけるような気持ちで取り組めば、見える世界が変わるかもしれません。そんな静かで力強い余韻が残る一冊でした。

感想記事:羊と鋼の森/宮下奈都 <あらすじ・感想・考察> 「ピアノの調律」を通して物事への向き合い方を考える

8.桐島、部活やめるってよ/朝井リョウ [3.5]

(個人的)おすすめ度:


あらすじ

『映画化大ヒット小説! きっかけは、キャプテンの桐島が突然バレー部をやめたことだった。そこから波紋が広がっていく。地方の県立高校のバレー部、ブラスバンド部、女子ソフトボール部、映画部、野球部――。それぞれの部活で、教室で、グラウンドで、5つの物語がリンクする。彼らがそれぞれ抱える問題は? 桐島はなぜ部活をやめたのか? 第22回小説すばる新人賞受賞作。

引用元:集英社


 
こよい
高校時代のとある時期をそのまま切り取ったようなリアルな物語に、気付けば自身の過去を思い出していました。また、一人の決断が周囲に与える影響や、自分自身と向き合うことの大切さを改めて考えさせられました。

感想記事:桐島、部活やめるってよ/朝井リョウ <あらすじ・感想・考察> 生々しく思い起こさせる青春群像劇

9.魔眼の匣の殺人/今村昌弘 [4.0]

(個人的)おすすめ度:


あらすじ

『「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」人里離れた施設に暮らし、予言者と恐れられる老女は、その日訪ねた葉村譲と剣崎比留子ら九人に告げた。直後、彼らと外界を結ぶ唯一の橋が燃え落ちて脱出不可能に。予言通りに一人が命を落とし、さらに客の女子高生が予知能力者と判明して慄然とする葉村たち。残り48時間、死の予言は成就するのか。ミステリ界を席捲したシリーズ第2弾!

引用元:東京創元社


 
こよい
閉ざされた空間、謎めいた出来事、そして論理的な謎解きの快感――。前作に続き、特殊な設定を活かしつつ、本格ミステリーの醍醐味を存分に味わえる一冊でした。

感想記事:魔眼の匣の殺人/今村昌弘 <あらすじ・感想・考察> 予言が引き起こす心理と殺人。気になったポイントを考察してみる。