今月読んだ本をまとめてご紹介します。
シリーズ物は基本的に除きます。(1作目だけは紹介します。)
おすすめ度のランク付けもしてみます(個人的な好みという意味合いが大きく、出来を評価するものではありません、というか私にはそんなことできません)。
選書のご参考になればうれしいです。
それではどうぞ。
1.禁忌の子/山口未桜 [4.5]
(個人的)おすすめ度:
あらすじ
『救急医・武田の元に搬送されてきた、一体の溺死体。その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。彼はなぜ死んだのか、そして自身との関係は何なのか、武田は旧友で医師の城崎と共に調査を始める。しかし鍵を握る人物に会おうとした矢先、相手が密室内で死体となって発見されてしまう。自らのルーツを辿った先にある、思いもよらぬ真相とは――。過去と現在が交錯する、医療×本格ミステリ! 第三十四回鮎川哲也賞受賞作。』
引用元:東京創元社
感想記事:禁忌の子/山口未桜 <あらすじ・感想・考察> 自分と瓜二つの遺体。彼と自分はいったい何者?医療×本格ミステリー
2.本を守ろうとする猫の話/夏川草介 [4.0]
(個人的)おすすめ度:
あらすじ
『「お前は、ただの物知りになりたいのか?」
夏木林太郎は、一介の高校生である。幼い頃に両親が離婚し、さらには母が若くして他界したため、小学校に上がる頃には祖父の家に引き取られた。以後はずっと祖父との二人暮らしだ。祖父は町の片隅で「夏木書店」という小さな古書店を営んでいる。その祖父が突然亡くなった。面識のなかった叔母に引き取られることになり本の整理をしていた林太郎は、書棚の奥で人間の言葉を話すトラネコと出会う。トラネコは、本を守るために林太郎の力を借りたいのだという。
お金の話はやめて、今日読んだ本の話をしよう--。』
引用元:小学館
感想記事:本を守ろうとする猫の話/夏川草介 <あらすじ・感想・考察> 本好きが抱えるジレンマに立ち向かう
3.爆弾/呉勝浩 [4.0]
(個人的)おすすめ度:
あらすじ
『些細な傷害事件で、とぼけた見た目の中年男が野方署に連行された。
たかが酔っ払いと見くびる警察だが、男は取調べの最中「十時に秋葉原で爆発がある」と予言する。
直後、秋葉原の廃ビルが爆発。まさか、この男“本物”か。さらに男はあっけらかんと告げる。
「ここから三度、次は一時間後に爆発します」。
警察は爆発を止めることができるのか。
爆弾魔の悪意に戦慄する、ノンストップ・ミステリー。』
引用元:講談社BOOK倶楽部
感想記事:爆弾/呉勝浩 <あらすじ・感想・考察> 名悪役誕生。スズキタゴサクが人間の善と悪を曝す。
4.ティファニーで朝食を/トルーマン・カポーティ [3.5]
(個人的)おすすめ度:
あらすじ
『第二次大戦下のニューヨークで、居並ぶセレブの求愛をさらりとかわし、社交界を自在に泳ぐ新人女優ホリー・ゴライトリー。気まぐれで可憐、そして天真爛漫な階下の住人に近づきたい、駆け出し小説家の僕の部屋の呼び鈴を、夜更けに鳴らしたのは他ならぬホリーだった……。表題作ほか、端正な文体と魅力あふれる人物造形で著者の名声を不動のものにした作品集を、清新な新訳でおくる。』
引用元:新潮社
感想記事:ティファニーで朝食を/トルーマン・カポーティ <あらすじ・感想・考察> でも私としては普通よりは自然になりたいんだ
5.N/道尾秀介 [4.0]
(個人的)おすすめ度:
あらすじ
『全六章。読む順番で、世界が変わる。あなた自身がつくる720通りの物語。
すべての始まりは何だったのか。結末はいったいどこにあるのか。
「魔法の鼻を持つ犬」とともに教え子の秘密を探る理科教師。
「死んでくれない?」鳥がしゃべった言葉の謎を解く高校生。
定年を迎えた英語教師だけが知る、少女を殺害した真犯人。
殺した恋人の遺体を消し去ってくれた、正体不明の侵入者。
ターミナルケアを通じて、生まれて初めて奇跡を見た看護師。
殺人事件の真実を掴むべく、ペット探偵を尾行する女性刑事。
道尾秀介が「一冊の本」の概念を変える。』
引用元:集英社
感想記事:N/道尾秀介 <あらすじ・感想・考察> 1冊で720通りの物語ってどういうこと?
6.むらさきのスカートの女/今村夏子 [3.5]
(個人的)おすすめ度:
あらすじ
『「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で彼女が働きだすよう誘導し……。ベストセラーとなった芥川賞受賞作。』
引用元:朝日新聞出版
感想記事:むらさきのスカートの女/今村夏子 <あらすじ・感想・考察> 「普通」と「異質」。どちらがどちら?
7.三体/劉慈欣 [4.5]
(個人的)おすすめ度:
あらすじ
『〈ヒューゴー賞受賞〉文化大革命で父を惨殺され、人類に絶望した科学者・葉文潔(イエ・ウェンジエ)。彼女はある日謎めいた軍事基地にスカウトされるが、そこでは人類の運命を左右するかもしれないプロジェクトが極秘裏に進行していた……。
全世界でシリーズ累計2900万部を売り上げた、エンタメ小説の最高峰!』
引用元:早川書房
感想記事:三体/劉慈欣 <あらすじ・感想・考察>科学が死ぬ_人類の運命を左右する衝撃の真相。世界中で大ヒットのSF小説。
8.また、同じ夢を見ていた/住野よる [4.5]
(個人的)おすすめ度:
あらすじ
『友達のいない少女、リストカットを繰り返す女子高生、アバズレと罵られる女性、一人静かに余生をおくる老女。彼女たちの“幸せ”は、どこにあるのか。「やり直したい」ことがある、“今”がうまくいかない全ての人たちに贈る物語。』
引用元:双葉社