読書感想です。今回は青山美智子さんの「赤と青とエスキース」です。
ものすごく感動しました。私が読んできた本のうち特に心に残ったものとして挙げる作品に仲間入りします。
記事前半はネタバレは含みません。「続きを読む」を押さない限りネタバレ内容は見えませんので未読の方も安心してお読みください。
作品情報
- 作品名:赤と青とエスキース
- 作者 :青山美智子
- 出版社:PHP研究所
- 頁数 :248P
こんな人におすすめ
- 感動できる物語が読みたい
- 点と点が線で繋がるような物語が読みたい
- 悪い人が出てこない物語が読みたい
特徴グラフ
※私個人の見方・感想です。
あらすじ
『1枚の「絵画(エスキース)」をめぐる、5つの「愛」の物語。彼らの想いが繋がる時、奇跡のような真実が現れる――。著者新境地の傑作連作短編集。2022年本屋大賞第2位作品。』
引用元:PHP研究所
感想
連作短編集ということで短めのお話それぞれ繋がりを持って描かれています。
個々のお話はそれぞれ画家や漫画家など絵にまつわる登場人物とその物語となっています。悪い人が一切出てこず穏やかな気持ちで読めます。芸術に向き合う繊細な心情、仕事は違えどどこか自分にも当てはまるような部分もありました。登場人物たちが持つ様々な形の愛が伝わってきます。
何と言ってもこの作品の魅力は全体の構成です。それぞれの短編から伝わってきた愛や想いが、縁により巡り巡って終盤に全て収束していきます。謎が解けるというのとはちょっと違いますが、パズルのピースがいつの間にか組み合わさって一枚の絵になっていたような感覚になります。そしてただ繋がったことのすっきりだけではなくその繋がりの美しさに心奪われます。読後感は至高の清々しさです。
以下、内容に触れた感想を記載しますので、開く際はその点ご了承ください。
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感想(ネタバレ有り)
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まとめ
以上、青山美智子さんの「赤と青とエスキース」の読書感想でした。
この感動を言葉で表現しきれないのがもどかしいです。未読の方は是非手に取ってみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。