読書感想です。今回は辻村深月さんの「かがみの孤城」です。
2018年の本屋大賞受賞作です。アニメ映画化もされていますね。
私個人的にも特に好きになった作品の一つです。
記事前半はネタバレは含みません。「続きを読む」を押さない限りネタバレ内容は見えませんので未読の方も安心してお読みください。
作品情報
- 作品名:かがみの孤城
- 作者 :辻村深月
- 出版社:ポプラ社
- 頁数 :558P
こんな人におすすめ
- アニメ映画化もされた話題作を読みたい
- 憧れのファンタジー世界を味わいたい
- 怒涛の伏線回収を体感したい
特徴グラフ
※私個人の見方・感想です。
あらすじ
『学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた―― なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。 生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。』引用元:ポプラ社
感想
とても読みやすくてページ量の割にあっという間に読み終えました。子どもから大人まで楽しめる作品です。読む方の世代によって感じ方が異なるだろうなと思います。
おとぎ話のようなお城に飛び込む冒険はとても羨ましいですね。最序盤は主人公が抱える生々しい問題に心が痛くなりますが、そこから全く正反対と言えるファンタジーの世界が突然広がり、その落差であっという間に物語に引き込まれていました。ただ、ファンタジーの世界も対となる現実との絡み合いで、単純な華やかさではなく複雑な雰囲気があります。
7人たちが抱える境遇はそれぞれリアリティがあり想像に難しくないです。それぞれがそれらしい個性を持っているために、もどかしさや苛立ちを感じてしまうような部分もあります。自分の考え方や価値観に問いかけられているような思いを受けます。
子どもたちが抱える問題、お城の謎、終盤の怒涛の伏線回収には感動しました。稀に感じる清々しい読後感でした。
社会を考えさせられる内容もあり、冒険ファンタジーのようでもあり、ミステリーのようでもあり、密度の濃い作品です。
以下、ネタバレ感想を記載しています。開く際はその点ご了承ください。
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感想(ネタバレ有り)
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※ネタバレ感想も含まれますので見る際はご注意ください。
まとめ
以上、辻村深月さんの「かがみの孤城」の読書感想でした。
終盤の怒涛の伏線回収が印象的で、すっきりした読後感でした。
未読の方は是非手に取ってみてください。
ここまでお読みいただきありがとうございました。